北九州市立美術館(本館)「浮世絵の美 平木コレクションの名品」

西日本ツアー中の平木浮世絵財団ベリーベスト(違)九州場所。
144点(うち30点弱前後期展示替えあり)プラス番外15点×2(初摺・後摺)。肉筆はなし。

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豊洲のホームのクローズ後今のところ今後の移転などは不明(のようだ)
浮世絵に限った話ではないけどもやっぱ自前の箱がないと厳しいのだろうか(あっても厳しいという話も)
以前のように小さくてもいつでも見学できる状態に戻るといいのだが、人の問題もありそうだし難しいのかのう(←外野の気楽な発言)。

ということで国内有数の旧リッカーコレクション、全件有指定(認定)物件という布陣で営業廻りの側面もある気がするツアー中、こういう形は今後もなさそうな気がするので見せてもらってソンはないような。
北九州はもう会期が終わるけども次は四国巡業。





以下構成と覚え書き


トップが重文指定の2点の前後期かけかえ(鳥居清倍初代團十郎の暫・石川豊信花下美人)、あとは時系列

浮世絵の誕生(初期の名品)春信以前。墨摺彩色から丹絵、漆絵、紅摺絵。元禄から宝暦。
師宣はないけど杉村治兵衛がある。鳥居一門清信清倍清満清広ほか。初期風俗画とか大津絵の世界だにょ~清広とかになるとそろそろ春信的な世界観か~石川豊信あたりも。奥村政信、西村重長、鳥居清忠、柱絵、浮絵。懐月堂は度繁だけ

・錦絵の誕生  
鈴木春信、一筆斎文調、磯田湖龍斎が団体さんで。あと勝川春章春好春英。湖龍斎の名鳥坐鋪八景揃い、お座敷と珍鳥系(鸚鵡、九官鳥、孔雀とかのめずらし系)のムリヤリな組み合わせがオカシイ。博物流行りとかの風潮でしょうかw。
浮世絵の黄金期
鳥居清長、歌麿、あと豊国、写楽。ほかに勝川春湖、北尾重政、窪俊満、鳥文斎栄之・鳥高斎栄昌ほか。
ここの2コーナーで明和~寛政、絵師で分けてるカンジ。というか後者が「各ジャンルの完成」かにょ。描写や構図、画風のハヤリも変化している
個人的にはこの辺だとやっぱ清長がよいw。画力が違うカンジ。窪俊満もカッコよくていいですのう。だが妄想しやすいのは歌麿とか栄之栄昌とかかw。

浮世絵の爛熟期
安政から天保、というか7~8割がた広重。あと北斎先生、国芳師匠が少々、渓斎英泉が1点。北斎先生は風景なし、静物と人物。国芳師匠も武者絵なし、ナマズかわいいいいい
北斎先生の風景はぐいぐい来るけど広重のはやっぱし入って行きたくなる系だのう。その辺は正統系の水脈の人というカンジかもしれん(えらそう)木曽路之山川出てた。SFだけど入っていきたい

・最後に特別出品ブース。というか番外ご当地展示というか広重の六十余州名所図会から九州名所15枚の初摺後摺2点セット。
ネタ本を料理(アレンジと言え)したシリーズなので「いや実際はこういう見え方は不可能」な景色も多いが気にしたら負け。というかコレはコレとして「架空のステキ風景画」で。構成要素は正しかったりするので、なるほどだったりする。夢の景色。
摺りの差はおおむね色の系統まではいじってないおとなしめな差だけどもグラデの簡略化とかちょっとBからGに寄せてみましたくらいで結構違う絵になってたりする。個人的にはココが一番面白かった。



展示は目線の高さの壁掛け。かなり寄って見られる&映りこみも少ない。作品&絵師の解説も詳しめ。(猫の巡回とかは解説の分量がちょとアンバランスだったりしたが今回はわりと懇切)
ここの館はだいたいそうだが基本作品の羅列だけで会場内の作りこみとかはナイ(まあオーソドックスなどっちかってと西洋画向きなプレーンな箱)。一応今回は主催に読売が入ってるが。


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サブタイトルに「写楽、北斎、広重」と名打ってあるがここはむしろ網羅的なコレクションでそれ以前のもののタマが揃っているので、むしろ見る人によっては前半の方のウェイトが高いかもしれない
この展示も写楽北斎とか(広重は結構てんこもりだが)後期のほうよりそれまでの通史的な部分のほうが充実してるカンジ。色とか状態もヨイ(当然か)ちょと前の萩美のベストもキレイで結構「おおう」な感じ(どんな)だったがこちらもさすがでアル

できれば早く再開してほしいものだが・・(見るだけ側の勝手な発言)

kitakyu-hiraki/hanken



浮世絵の美 写楽、北斎、広重 平木コレクションの名品 
北九州市立美術館本館 2013年7月13日~8月25日 

もう閉幕だが次回の巡回
愛媛県美術館 平成25年8月31日(土)~10月14日(月)
広島場所は年末年始に終了済み


文化庁の重美の見直しってソレ自体は今ほぼ据え置き放置?

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