六道珍皇寺(2013年夏季特別公開時)

 市観光協会の夏季特別公開でオープン中。

 龍谷ミュージアムで時間食ったため残り時間が半端になったので六道絵とか十王図も見せて頂いたことだしここはひとつ地獄の出口でもと思い(意味不明)。
 というか後から考えると順番逆で六道の辻が先で極楽が後のほうが気分的にはいいんじゃね


 六波羅蜜寺同様市街地なのでこういうときでもなければ写真とか撮らない(失礼すぐる)お盆の時来たことねーし



 本堂の欄間が千体地蔵。来迎なのか(江戸時代?)

 本堂上がって現代のお薬師サン参拝・小野篁の井戸、府指定の参詣曼荼羅、熊野観心十界図、明清期の十王図・道教系絵画とか江戸期の仏画など見学。京都の季節公開系は場所にもよるけどだいたいボランティアガイドさんの説明とかがあり勝手にジロジロ見れないのがちょっとアレ。
 とりあえず府指定の参詣曼荼羅、慶長期には井戸信仰(てちょと違うか)が既にある。やまと絵系?で素人絵じゃない、境内絵図的、風俗画的なとこも。画中の寺スタッフ(?)は白装束、頭巾
 熊野観心十界図は2種(江戸初と中~後期)、古いほうでガイドさんの絵解き、絵のサイズはこの手のスタンダードだと思うが大体四畳半くらいの広さまでかと実感、これ以上遠くからだと各シーンがよく見えない(個人の印象)。日月、老いの坂、上下の画面構成、桜と楓。画風は正統からちょっとクズレた感じ。新しいほうはさらに構図の様式化・素朴絵化が進んでるのが比較しやすい

 明末の十王図が二幅、やや穏和
 崇禎十六年とある「焔口餓鬼図」「四聖大帝三官大帝図」けっこうどぎつい。江戸の仏画に妙に強烈なのがたまにあるけど道教画つうかこの手のの影響とかある気がする。 
 あと江戸の絵で阿弥陀、観音、地蔵とか。六道すね・・
 井戸は撮影禁止。みくじの代わりに水占い設置、水につけると字が出てくるアレ。どうでもいいけど昼はこっちの役所夜はあっちの役所てブラック企g

 
 閻魔堂


 閻魔王と小野篁は江戸時代の像だがトラディショナルというか正統派の造形、大陸渡りのキャラと和製オリジナル怨霊神系(たぶん)の対比がおもしろい
 十王とかはやっぱ祟る系や鎮まりたまえじゃなくて、恐くてもマンガとかホラーとかお化け屋敷臭というかキャラ臭が抜けない。篁像はリアリズムな肖像彫刻タイプなんだが等身大よりやや大きい、だいぶ写実な造形なんだが微妙に道真系の祟る・狂う気配がないでもない(どっちだ)童子付き、玉眼
江戸時代の仏像仏画(神像とかもだが)は調べる余地が沢山ある気がする円空木喰白隠とかばっかじゃなく。宗教信仰芸能とかひっくるめ(えらそう)

 コンクリ薬師堂の◎薬師如来、平安時代だが目じりの上がったパッキリ目、頬や口元とか豊満でないどっちかってと宋風というか少し新らし路線な感じ。ボディの線もスッキリ系の太線というか。肩幅広め柔らかい筋肉質な水泳選手型というか(意味不明)グループとしてはどのヘンなんだろうか(無知)

 鐘楼の鐘を鳴らして退場

 引いて鳴らす式なので「撞く」という感じではない。クリアな音がする。唐もしくはあの世まで届くかはキモチ次第

 創建については周知のごとく説話伝承諸々、まあ中世の燃えまくりのご多分にもれず普通に「よくわからない」なワケだけどもとりあえず少なくとも「鳥辺野で野辺送り」の頃にはこの辺に何かあったというのはあるのだろうという。しかしその民間仏教(と言うとアレなのかもだが)が毎年毎年普通に続いてるのもナニゲに凄い事実な気もする。死者鎮魂、祖先崇拝、ナチュラルに混じった道教ネタ

 六道思想、原初の葬式仏教、念仏、ケガレとか。パンピーのアタマでは困難
 能の「熊野」だし。能と仏教と葬送とかは根っこが深い
 今昔物語の成立も六道とか念仏とかと地続きですよねたぶん


 関係ないけどなんかたぬき和尚像とかもいるんですがどういう

 半券は閻魔堂の閻魔サン


臨済宗建仁寺派 大椿山六道珍皇寺
 通常は要申し込み(境内は自由)、特別公開などで寺宝展。
(2013年夏季の公開は7月13日~9月30日)

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