広島県立歴史博物館「時代を作った技 中世の生産革命 」(巡回)

 佐倉の国立歴史民俗博物館との共同企画の巡回。
 もっと草戸千軒一色かと思ったら別にそうでもなかった。素人(わし)でもわかる全国各地の著名中世遺跡からいっぱい。 朝倉一乗谷、七尾城、新潟出雲崎の寺前遺跡・新発田の北沢遺跡、茨城東海村村松白根、小田原城、豊後大友府内、瀬戸の窯跡各所、伏見城他京都各所、鎌倉各所、博多その他。北は新潟までで東北はない(見落としてるだけかもだが)

 道具、素材、完成品・未完成品、文書資料・絵画資料、マップや図解のパネルで素人(わし)でもトータルな流れがざっくりわかったような気になれるバランス展示
 さすがに歴民はこういうのすごいというか(えらそう)現物で見る入門書ムック。ココに出てる有名遺跡とかとりあげてる新書なんかをバラバラに数冊読むよかこれ一回見たほうがリアルなイメージつかみやすいと思う(えらそうすぎる)

 チラシは歴民のとそっくり同じ
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 目録の番号が歯ヌケじゃなかったので展示も完全に同じなんだろーか


 貴族社会というか律令社会というかそのへん(そもそもその認識が間違ってるかつドンブリすぎな気もする素人)のクズレあたりから始まって、わりと技術自体の進歩具合とか技術者層の動きみたいな話に終始するかと思ったら中世末近世初頭・海外からの技術素材の流入で南蛮工芸、各種技術の総合として織豊城郭まで話が至るのが結構意外というかいや別に意外でもないけどへーそこまで入れるのかーそれもそうですにょーとかそんな感じ(どんな)


 序「古代から中世へ」・1「生活を変えた技術」・2「職人の姿」・3「生産技術と場」・4「最先端の技術」・5「モニュメントの建造」
 草戸千軒の各品はイントロ、中世の生活のカタログ的扱いでそっから各技術ジャンルの話に。それから技術者の姿(フツーに生活者)、技術者を含む社会集団のありかたとかヨノナカの構造の変化、社会の流れ(戦国大名経由近世行き)

 塗師、轆轤師、鋳物師などいろんな技術者の自立化、てゆうか「自立化」てのがそもそも。技術と富の偏在がフツーだったのが解体。専属というか大得意サマがいなくなったので工夫と進歩で一般向け商品、「進歩→超すごい品物」という図式は中世になると成り立たナイ。あと地域の富豪のおかかえルート、フツーに武家おかかえの道に繋がるんだろーか。寺社おかかえとかどうなんでしょーか衰退と新興あるから一度放出されてる流れのほうが大きいのかにょ(無知)
 石材・木材加工技術とかの大陸からの流入、石造物の小型量産化と大型化が同時に容易に。板碑・石塔なんかもその流れ、鎌倉仏教のヒロガリなんかと繋がった話だと思うけども無知なのでわからn(死)城郭建築に至る話とかは展示で触れてるが多分寺社の建築にもイロイロ影響が・世俗の勢力としての強力化なんかとも通じるハナシになるんでないのかと思うが無知なので以下同文(死)それと技術と一緒にゼニも入ってきてるデスよね全部込み込みで世の中の構造が浮いたり沈んだり集合離散ぶすぶす(オーバーヒート)

 アタリマエだが社会の構造と技術は不可分、技術が進むから世の中の構造が変わるのか世の中の構造が変わるから技術が進むのか。どっちかってと技術の進歩のが原因になってる気がするのう。今でも。工業化とかグローバル化(笑)とか
 (技術を持つ)人は武力(安全をくれる者)の下に集まるのか、それともいろんな種類の人の集まりが武力を装備するのか
 「場」て「必然」だにょとか思ったり

 国内での技術の定着とかモノの国産化のハナシのほうが重心で、対外貿易の変遷とか詳しいトコロなんかはテーマ外になるのかあんまり言及は多くない(気がする)はっ。そういえば大内氏関係のモノとかはなかったような。大内館跡の出土品とか貿易関係とか、技術の流入口のひとつなんだけども


 

以下細かい備忘メモ

 草戸千軒の漆器生産道具、砥石が対馬泥岩。
 職人歌合絵巻、鍛冶の描写に現役の鍛冶職の人からツッコミ。絵画資料はそもそもタイムラグを内包するモノだけども描写自体が間違ってる場合もある。本職が描いてるワケじゃないのでちゃんと取材してない場合もある考えてみればアタリマエだが
 骨角品が漁労用だけでなくて刀装具とかにもなるのも中世?
 鍛冶の信仰。具体的な内容とか信憑性うんぬんより持ってることに意味がある、証文性、血統書性とか皆伝書 的な位置。建設系の聖徳太子信仰なんかもこのパターン
 宇佐宮作事方掟書案(小山田文書)、小山田氏は宇佐八幡創立時からの大宮司職、鎌倉以降も寺社建築に従事。チコク早退は天引き十文(哀)
 一乗谷のかわらけおもちゃ(?)、手すさび、立体らくがき?職人さんの家、1Kのアパートで作業とかしてる感親近感w。違うか。地味にいい色の高そうな青磁皿あったりするのがまた
 技術者集落、ニセ銭もつくってた件w
 平安京の鏡鋳型。京都ブランド。輸出品の日本製の鏡に元で銘入れても現物の前には無力、モノ自体が証拠。こわい
 大友のメダイ、メダイも現物輸入でも見よう見まね生産でもなく原料輸入国産なのか。原料の輸入はそもそも京都なんかで加工輸出やってたワケでどうということもないけどもうーむ。どうでもいいがガラスがふつくしい
 奈良のもんだった印刷技術が京鎌倉に広まるのも中世。基本的には仏教の流れと一緒
 小田原の石切図屏風、リアルな描写もおもしろいけど独特のクセ絵柄。藩絵師の人なんだろうか


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 考古学と文献中心の史学はやっぱ補完しあってナンボ(えらそう)未完成品とか産廃(違)とか見えないところ放置とかの価値はニンゲンが何らかの意図で書き残したモノだけではわからんリアル


 
 出土品とか道具類とか地味なものには興味ない人でも絵画(絵巻や肖像画)とか、鏡とか法具とか地味に金沢文庫から称名寺の金銅仏(当然?愛染明王)とか。刀剣刀装、南蛮工芸、状態のいいヤキモノ・漆器とかステキ系美術品カテゴリなモノも多いのでその辺だけ拾って見てても楽しいと思う。 思うが、シカシ技術なくして美術もクソもなし。
 あ、あと中世に発達した諸技術の集成かつ中世社会の終着点の象徴という位置づけで織豊期城郭でシメてるので城好きの人にもいいかもしれない



国立歴史民俗博物館共同企画・平成25年度企画展 時代を作った技 中世の生産革命
広島県立歴史博物館 平成25年9月13日~11月4日

 都内から佐倉だと結構一日ツブれるが広島歴博なら新幹線途中下車で見学できるああアリガタやアリガタや

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